鳥インフルエンザを警戒していた国際社会は、豚インフル改めインフルエンザAの登場に慌てふためいている。
もう1週間以上前になるが、人から人へと感染した例が発表された翌々日くらいだったと思う。
同じ職場の人がこう言ったので、笑った。
「うちの妻が言うんだよ。『豚肉だいじょうぶかしら』って」
思わず、なんという非科学的な反応かと、からかったものだった。
ところが、同じころネットで関連ニュースを見たところ、わざわざ
「豚肉はなぜだいじょうぶか」
という項目をたてた、新型インフルエンザQ&Aコーナーが設けられていたのにはびっくりした。
けっこう、この手の反応が多いのかと。
これは国内のおっちょこちょいだけの反応ではなく、かなり深刻に国際的に広がっているパニックだということを知ったのは、そのすぐ後。
メキシコ産、あるいは北アメリカ産の豚肉の輸入を制限する商社や国が増えているという。
極め付きはエジプト政府の反応だ。
【新型インフル】“不浄な豚” エジプトが全頭殺処分へ
2009.4.29 23:08【MSN産経ニュース】生産者の身にもなってみろよ…
まったくムダな、むしろパニックを増長させるようなことを、一国の政府がやってのけようとしている。
危機管理の甘さという点では、わが国政府も相当のんきだったようだ。
水際作戦と称して、成田空港など海外との接点でもって、感染状態を特定し把握しようというのだが、検疫官は、医者や看護師などと同様、その育成のための予算を大幅に削減してきたあげく、人数が圧倒的に足りないで、四苦八苦しているという。
北朝鮮のロケット発射に、「アンタ、だいじょうぶか」と突っ込みたくなるような恐慌状態を呈したわが国政府は、ソマリア沿岸の海賊退治にと、これまでわが国周辺の「危機管理」のために育成した自衛隊を、これ幸い、はるばる派遣することにしたし、わが国の「危機管理」のためという大義で多額の国税を投じて贅沢三昧させている在日米軍の、国外への引っ越し費用まで賄うというのに…
本来の危機管理には、その実、まったく頓着してこなかったことが暴露されつつあるわけだ。
そんなこんなの騒動を苦々しくながめていたら、こんなとんでもないことも起こってしまったらしい。
発熱患者への診察拒否「医師法違反」と舛添厚労相
2009年5月6日16時47分【asahi.com(朝日新聞社)】国内国外の恐慌状態が、医療機関にまで波及したか。
はたまた、医師不足看護師不足による、受け入れ体制への不安が、こんな対応を生んだのか。
厚労相の対応は妥当だと感じた半面、今後、感染が国内で発見される率がたぶん確実に高まるにつれて、医療機関の受け入れ体制のぜい弱さを野放しにしてきた責任を、政治が問われるのだし、早急な善後策を取る責任があるということも、切実に感じた。
posted by Kyawa at 17:28
| 山梨

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