2006/12/25 Mon

この人の子どもだけには…

この人の実子のみなさんには申し訳ないけど、この人の子どもだけには成りたくない。

livedoorニュース - いじめ問題、都知事がひと言
【ライブドア・ニュース 12月25日…首都大学東京の宮台真司准教授は「昔は体罰があっても誰も理不尽に思わなかったり、教員は偉いと大人が共通の前提を持っていたが、これを再構築するのは難しい」と話した。代替案として、効力があると実証されている2つの解決方法を紹介。暴力を伴ういじめの場合、警察を導入し、社会で許されないことは学校でも許されないと生徒に示すことが解決につながるという。
…さらに、石原都知事は「いじめ問題は、親の過保護が原因。手を伸ばせば何でも手に入るようになり、結果として脳の幹が細い(ひ弱い)人間にした」と発言。また、幼稚園から高校まで全都立の校長先生2000人を集める集会について話し、「教育の最高責任者は、学校長でなく親であることをしっかり親に伝えてほしい」と毎回お願いしていることを紹介した。
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王の帰還

12月24日夜、NHK・BS2で放映された、完全版「ロード・オブ・ザ・リング 〜王の帰還」を視聴。
完全版の所以が、観てよく分った。こんなに素晴らしい場面が削られていたのかとびっくりするほど。新しい、はじめて観る場面が盛りだくさんで、贅沢な気分を味わえた。

劇場版を観た時に疑問に感じていた展開が、うまくつながった。
とくに、原作では、フロドたちホビット族一行がホビット庄に帰還して、もう一波乱あるのが、なぜか描かれていなかったところ。完全版にはあるのかと思っていたら、“完全に”、大幅に原作を脚色してあったことが判明。サルマンはアイゼンガルド掃討際、最後、死んでしまう展開に変わっていたんだな。

オスギリアスの廃墟での攻防戦の描写も迫力満点。
ハルロンドの船着場に到着するアラゴルンらの軍船、劇場版で観た場面より数時間さかのぼって、ドゥネダインたちの強力を得て、軍船を乗っ取る場面から観ることができたし。

原作はあくまで原作で、この三部作は、大いに脚本家の腕がふるわれていて、大胆な脚色がほどこされていた。通して見終わって、改めて実感している。
原作の中の、ヒロイックなロマンスの要素が、ストーリー展開の取捨選択にあわせて適宜強調されている一方、原作のもつアルカイックな神話的語りの要素は抑えられている。

映画という媒体でこそ感じられるダイナミックさ、小説という形態だからこそ味わえる深み、それぞれを楽しめる『指輪物語』。
映画を観て、原作を読んでみたくなって、結局全巻読み通してしまったし、読み終えたら映画も十二分に楽しめた。
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2006/12/23 Sat

BROKEBACK MOUNTAIN

スカパーのPPVで視聴。
AppleサイトのMovie Trailersで予告編を見て、原作本をネット購入してしまったのが、昨年の9月頃。劇場公開から1年でさっそくTV放映が開始されている。早いな。

当時投稿した記事に、米国で観たという日本人の方から、
最後は涙なしには見られませんよ
というコメントをいただいたのが、今年はじめ。
これも当時投稿した記事の中で、原作本文を読んだ感想として、次のように書いていた。
文章の比較検討は不可能だけれど、感触として、たいへん淡々とした描写なのに、二人の男と、彼らの妻たちの心情、彼らの家族の心情が、痛切に伝わってくるのだ。
彼らが友情から性的関係へと発展してゆく背景となる、“Brokeback Mountain”での「ツアー」(羊追い)。その自然の描写が、簡素だけれど美しい。
心情を文章で描写する表現は、あまりないのだけれど、ところどころに、すっと挿入される心情表現の「くり返し」が、ウッと涙腺をくすぐっちゃう。

映像化された物語を視聴した印象も、ほとんどこれと同じ。視覚化されているから、“Brokeback Mountain”での「ツアー」(羊追い)の一連のシーンが、より鮮やかに美しく迫ってくる。BGMがしっとりと落ち着いていて、全くドラマの邪魔にならない。すべての俳優が、繊細で情熱にあふれる静謐な演技を見せてくれていて、原作の雰囲気を忠実に薫らせている。会話と表情で見せてくれたドラマ。

原作を読んだ時に感じた言葉使いの汚さ、映画を観て納得。Heath Ledger(ヒース・レジャー)がマッチョなヤンキーを見事に演じている。映画『ブラザーズ・グリム』での印象とまったく別人。Jake Gyllenhaal(ジェイク・ギレンホール)も、『デイ・アフタートゥモロー』の彼よりずいぶんマッチョだ。『ジャーヘッド』の雰囲気に近いかも。

終盤、イニスがジャックの生家を訪れ、彼の両親と話しを交わし、彼の部屋のなかで“形見”を見つける場面から、ラスト、イニスの娘が結婚の報告をしに彼のもとを訪れる場面まで。情感たっぷり。涙が出なかったのは、ある意味、やはりハッピーエンドだと思ってしまうからだろうか。
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2006/12/17 Sun

韓国の選択

2006年11月24日金曜日に放映された「NHKスペシャル」、「対北朝鮮 なぜ圧力より対話なのか 〜韓国の選択〜」を当日録画しておいた。それをようやく視聴。

北朝鮮の核実験がもたらした韓国国内の世論の動揺は、想像以上。
クムガン山観光事業、ケソン工業団地などの経済的融和政策などは、初めて具体的にその姿を知った。

朝鮮戦争による混乱の中で生まれた「離散家族」問題、朝鮮戦争以後、日本におけるのよりも大胆かつ大量に行われた「拉致」による被害者家族問題、これらの実態。
当事者たちの北朝鮮にたいする怒りと、融和政策を支持する心情の切実さ。
ライス米国務長官来韓が、むしろもたらした、反米的世論と問題の平和的解決への世論。
融和政策を変えるとすれば、強硬政策。行き着くのは軍事力の行使。それで北朝鮮の体制を崩壊させて、後に残されるものは何か。崩壊した経済と瓦礫の山、大量の難民だ。
―大要、こんな内容だった。ケソン工業団地に工場をもつある社長や、いまも定期的に実施されている空襲避難訓練に参加していたソウル市民の言葉が印象的。

同じ民族同士、あるいは、血を分けた者同士が争うことになる、半島での戦争。この事態だけは避けなければならないという、韓国政府・与党当事者たちの、切実な苦悩。
ただひたすら、強硬策だけを叫ぶ、日本政府・与党の人びとと比べてしまう。
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2006/12/11 Mon

伊吹文科相に訊きたいことが

livedoorニュース - 文科省 審議は性急でない
【ライブドア・ニュース 12月11日】
…伊吹文科相は、大詰めを迎えている改正案の審議について、「教育関係者などの当事者は、改正することに保守的で、現状を変えたがらない」と持論を展開。その上で、「重視すべきは有権者の意思で、自民党と公明党は改正を公約に掲げ選挙をしている」との考えを示した。…
というニュースが配信されている。「勝てば官軍」とばかりに、言いたい放題だな。「郵政民営化に賛成か反対か」といって、反対派を「反動派」「反改革派」と喧伝していたし、されていたのは承知していたが、教育基本法の改定の是非を問うた候補者のことは、覚えていないし、まず聞いたことがなかった。
伊吹文科相、「やらせ」をやった省庁の責任者だが、ウソじゃないというんなら、証拠をみせてほしい。いずこの候補者か、教育基本法改定を有権者が広く見ることのできる媒体で、きちんと表明していたかどうか。
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2006/12/10 Sun

Shall We Dance?

2006/12/09

スカパー、ムービープラスで視聴。

たしか、プレミアかなにかで来日した主役を演じた彼、リチャード・ギアが「オリジナルとはまったく別物に仕上がっている」と話していたと記憶している。
この作品は、彼の言うとおり、まったくオリジナルとは別物。ベースとなった「Shall we ダンス?」のなかの、印象的なシーンは、ドラマの転機となる重要なポイントとして使われていたが、ドラマの内容もカメラワークも全体が完全にアメリカナイズされていた。
日本人の私には、オリジナルの方が感情移入しやすいし、共感しやすかった。
だから、まったくの別作品として楽しもうと思ったんだが…どうしてもオリジナルと比べてしまう。

まずびっくりしたのが、主人公の住居の大きさ、豪華さ。オリジナルとは雲泥の差。
日本も格差社会化がずいぶん進行していると評されているが、アメリカ社会の格差の程度の反映なのかと思った。
オリジナルでは主婦だった彼の妻は、今作品ではキャリアウーマン。子どもたちもより自立した人格として描かれている。
オリジナルでは、夫の変化に気づいた妻が、たしか「私もパートでもはじめようかしら」とかなんとか…そういうセリフがあったと記憶してるんだが。

会社も弁護士事務所だもんなあ。セレブリティ加減がちょっとアレだよなあ。
オリジナルではしがないサラリーマンといった風情だった主人公とは、社会的地位も雲泥の差。

ゲイの青年が登場することや、ダンス教室のベテラン女性がアルコール依存症であるらしいことなど、アメリカならではの要素が盛り込まれてはいるものの、それらの要素がドラマに奥行を加えていない。

これはリアルな違いだと感じたのは、竹中直人が演じた同僚の“正体”が雑誌に掲載されたのを社員がからかうシーン。
オリジナルでは、日本の会社の雰囲気をよく反映していて、上司である主人公が、からかい笑い合う社員らを一喝してシーンと静まるのだが、今作品では、簡単には収まらない。からかわれている当の本人が登場して粋な“報復”をする。アメリカの職場の雰囲気がよく出てるんじゃないかと感じた違いだった。

オリジナルでは渡辺えり子が演じた女性、今作品では、階層がよく分らない、謎の素性のまま。母子家庭らしいことは分かるが、それ以上の人間像がよく分らないし、ピンとこない。現地の人間なら、この描写で合点がいくのかな。

もう一つ、私が物足りなさを感じた点、これはドラマ全体の説得力にかかわるんじゃないかと残念に感じた点があった。
主人公が車窓から見上げてみつけた女性、オリジナルでは草刈民代が「演じ」、今作品ではジェニファー・ロペスが(よっぽど達者に)演じたポリーナの過去。
字幕ばかり追っていて、原語のセリフの聞き取りが甘かったせいか、なんだか、オリジナルと比べなくても、なんで第一線から退いてダンス教室に隠れたのか、パートナーと別れるにまで至ったのか、ちっとも合点がいかん。

あと最後。妻と踊るシーンは、これはできすぎでしょ。
オリジナルの、そこはかとない侘しさや慎ましさ、ほんわかとした幸福感を感じさせたシーンとは、これこそまさに、まったく別物、雲泥の差―

見終わって、それなりに泣けたし、笑えたし、楽しめたんだけれども、実感したのは、結局、オリジナル作品の周防監督の腕はやっぱりすばらしかったし、スタッフ、役者たちは見事なアンサンブルを作り上げていたんだということ。
posted by Kyawa at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画